【住宅保険で一番受ける質問】
タイトルどおり住宅保険で一番受ける質問が
「料理中に火事になったら住宅保険の対象?」
というものです。もちろん、対象になります。NZでは火災保険といわずに住宅保険(Home InsuranceとかHouse Insurance)というので、なんとなく火災以外のものを補償するように思われ、
「火災には住宅保険とは別に火災保険があるのでは?」
と思われてしまうようです。
【住宅保険のおさらい】
ここでNZの住宅保険のおさらいをしておきましょう。住宅保険は主に3点の補償のための保険です。
①地震
②火災
③空き巣や自然災害などによる住宅への被害
【地震は住宅保険を通じて官民で補償】
地震での住宅保険の重要性と有効性はカンタベリー地震やクライストチャーチ地震でいかんなく証明されました。保険に入っていないと国の機関であるEQC(地震委員会)からの支援の対象にならないことも、地震を機に広く知れ渡たりました。民間の保険ながら官民一緒で補償する仕組みになっているため、保険に入っていないとEQCの対象になりません。一つの保険で地震までカバーするため、NZには地震保険というものがありません。
【火災も住宅保険】
火災も住宅保険の対象です。基本的には失火でも放火されても対象ですが、個々の案件については必ず保険会社が査定をしてから対象となるかを決定します。今までの私の経験で言えば、うっかり失火してしまっても放火されても、いずれも保険金がおりています。火災の原因は料理中やBBQでの火災、電気系統のショート、花火、キャンドル、ストーブなどいろいろありますが、いずれも故意ではない失火であれば保険の対象です。
【基本的に住宅への被害はなんでも対象】
住宅保険の保険金請求が一番多いのは、この空き巣や自然災害による被害です。
自然災害では、
暴風雨で折れた枝が屋根を直撃した
朝起きたら庭の物置が吹き飛ばされていた
傾斜地の敷地にある大きな木が倒れ、家の下まで根が張っていて家の一部がずれた
空き巣では、
家やガレージのドアや鍵が壊された
というのが一番多く、何度クレームを受け付けたことか!というほど例があります。
それ以外では、
ネズミが水道のパイプをかじって穴が開き、床が水浸しになった
【家があったら必ず入りましょう】
とにかく、家に何らかの被害があったら「保険が使える」可能性が高く、地震や火災で全半壊や全半焼となったらおいそれと自腹では払えない金額になるでしょうから、自宅や借家がある場合は必ず入っておきましょう。特に住宅ローンがある場合は欠かせません。全壊しても全焼してもローンが残り、代わりの借家が必要になるので大変な金額になります。
高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)
アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。
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