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第211回  ニーズに合わせた生命保険:夫婦の場合 

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【夫婦でもパートナーでも保険加入の条件は同じ】
 最初にお断りしておきますが、タイトルにある「夫婦」とは必ずしも入籍している状態に限らず、NZらしく生計を共にしているパートナー同士も含みます。
 
【大切な家族を守るために】
 カップルの生命保険加入は、「万が一のときに大切な家族を守る」という大きな理由があります。お子さんがいたらその必要性はさらに高くなり、住宅ローンがあったらまずローンを組んでいる銀行に保険加入を求められるでしょう。配偶者、子供、家と、守るべきものが増えれば増えるほど、生命保険の重要性が増してきます。
 
【保険金は家庭の鏡】
 ご夫婦の場合、保険金や保険料の算出はほんとうにバラバラです。
年齢
世帯年収と共働きかどうか
貯金などの保有資産
喫煙の有無や病歴
子供の有無(いる場合は人数と年齢)
住宅ローンなど借金の有無(ある場合は残高や残りの返済期間)
と、簡単に挙げてみてもこれだけの条件を考慮して保険金や保険料が決まるのです。ですからニーズを反映した保険金の金額は、各ご家庭の姿を映し出す鏡のようなものです。
 
【意外と必要な保険金】
 上に挙げたような条件を基にいろいろと話をうかがい、必要な保険金を算出していくお手伝いをしていると、ほとんどの場合で、
「ええ!そんなに必要なんですか?」
という金額になります。特に住宅ローンを組んだときに銀行で生命保険に加入した人は、保険金がローン残高と同じ場合が多く、万が一のときにローンを完済できても、ご家族に一銭も残らないことになってしまいます。銀行にしてみれば貸した金を回収できればいいわけですが、残されたご家族はどうなるのでしょう。
 
【意外に安い保険料】
 しかし、「そんなに必要なんですか?」と驚かれた保険金の保険料を算出すると、
「ええ!けっこう安いんですね!」
という話になることがよくあります。特に日本で生命保険に入っていた方には割安感が実感できるようです。同じ保険金の設定でも年齢など諸条件によって保険料が変わるため、誰にとっても割安感があるとは限りませんが、「意外に安い」と言われることは本当によくあります。
 
【保険金と保険料の一例】
 今回もまた月々の保険金がどれぐらいになるのか、ごく一例をご紹介しましょう。生命保険の算出はほとんどテーラーメイドなので、あくまでもご参考の数字です。詳しくはお問い合わせ下さい。
 
例1:夫の年収4万ドル、妻の年収2万ドル、子供・住宅ローンなし
A社(夫の生命保険12万ドル、妻の生命保険6万ドル)
30~35歳・男性・非喫煙者の月々の保険料:$14台
30~33歳・女性・非喫煙者の月々の保険料:$5台
 
例2:夫の年収5万ドル、妻は専業主婦、子供1人+住宅ローンなし
B社(夫の生命保険26万ドル、妻の生命保険8万ドル)
34~38歳・男性・非喫煙者の月々の保険料:$22~24台
34~37歳・女性・非喫煙者の月々の保険料:$7台
 
例3:夫の年収6万ドル、妻は専業主婦、子供2人+住宅ローン残高25万ドル
A社(夫の生命保険55万ドル、妻の生命保険10万ドル)
40歳・男性・非喫煙者の月々の保険料:$44.46
45歳・男性・非喫煙者の月々の保険料:$66.92
 
38歳・女性・非喫煙者の月々の保険料:$11.25
43歳・女性・非喫煙者の月々の保険料:$14.33

 

高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)

アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。

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