10月1日からGST税率が現在の12.5%から15%に引き上げられるだけではなく、公共料金やレーツなどいろいろなものが値上がりしています。保険も例外ではなく諸経費の値上がりや保険金請求の増加で、各社とも段階的な値上げを余儀なくされています。
今回のクライストチャーチの地震で住宅保険や家財保険への請求が大幅に増加していることからみても、これが今後の保険料に反映してくることは避けられないでしょう。
こうした中で「できるなら保険料はやすく抑えたい」というのは誰にとっても本音だと思います。このコラムでも損害保険を1社にまとめて割引の適用を受ける、免責額を上げて保険料の支払いを抑える、などの方法をご紹介してきました。
(詳しくはリンクをご参考下さい)
第46回 保険料値上げに対抗するには?
http://www.nzdaisuki.com/column_insurance/detail.php?issue=46
第99回 損害保険を1社にまとめる利点-自動車、家財、住宅保険編
http://www.nzdaisuki.com/column_insurance/detail.php?issue=99
今日はちょっと意外な節約術をご紹介します。
現在、私が扱っている自動車のサードパーティー保険(対物賠償保険)の年間保険料はオークランドで141ドル、クライストチャーチで116ドルです。ほとんどの保険会社の保険料が年間約200~250ドルなので(オークランドの場合)、60~100ドルほど安くなっています。これには訳があります。
このサードパーティー加入には「他の保険にも入っていること」という条件があります。「他の保険」は家財・住宅といった損害保険だけでなく、医療保険や生命保険でも構いません。ビジネスをしている場合なら、ビジネス保険でも大丈夫です。
実際にサードパーティーのお問い合わせを受け、値段の魅力と元々生命保険の加入を検討していたということで、自動車保険と生命保険という組み合わせで新規加入をするお客様もいらっしゃいます。(この円高で日本の生命保険からの切り替えも多いです)
ちなみに31歳の非喫煙者の女性が死亡保障25万ドルの生命保険に加入した場合、年間の支払いは240ドルになります。一緒に入るサードパーティーで100ドル節約できたとしたら、持ち出しは140ドルのみなので、かなりお得になると思います。
同じ女性が医療保険(免責なし)の医療保険に入った場合、年間の保険料は612ドルになりますが、自動車保険で100ドルが節約できていると思えばやはりお得でしょう。
損害保険との組み合わせであれば、サードパーティーだけでなく一緒に入る家財や住宅保険も割引の対象になるので、お得なサードパーティーがさらに安く加入できます。保険は損害保険だけでなく、「まとめて入るとお得!」という一例です。
(注:保険料は執筆時現在のものです)
高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)
アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。
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