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第128回  10月までにしておきたいこと 

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9月もあと10日ですが、「10月までにしておきたいこと」を取り上げてみます。
 
 ご存知のように10月1日より、GSTの税率が現在の12.5%から15%に引き上げられます。100ドルのものを買ったら2.5ドルの違いですが、1,000ドルなら25ドルの差で結構まとまった金額です。500ドルなら12.5ドルの差ですから、500ドル以上の出費なら9月中に済ますことは一考に価するのではないかと思いますが、どうでしょう。
 
 高額な出費の中でも特に注意したいのが、外税のものです。家の修繕、レーツ、行政サービスを含めた各種サービス料などが、これに相当します。テレビやパソコンなど電気製品、車などは基本的に内税なので、今のように物が売れないタイミングだと、必ずとは言えませんが業者が差額を吸収してしまう可能性もあります。(GSTが2.5%上がってもバーゲンを狙って購入すればいいわけです)
 
 バーゲンが狙えない「10月までにしておきたいこと」を具体例でみてみましょう。
 
【レーツ】不動産を持っている人が必ず払うレーツですが、これもGSTの対象です。オークランド市の場合、9月中に全額もしくは分割払いの残額を清算してしまえばGST率は12.5%ですが、分割払いを続ければ10月1日以降は15%の税率が適用されます。オークランドの平均レーツは1,388ドルなので、前倒しで払う価値はあると思います。
(詳しくは市のサイトをご参考下さい)
http://www.aucklandcity.govt.nz/council/services/gst.asp
 
【保険料】忘れがちですが、保険料もGSTの対象です。(ただし、生命保険の死亡保障を除く)自動車保険でも医療保険でもGSTがかかるので、新規加入をご検討なら9月中に加入することをお勧めします。(手続きの時間もあるのでぜひお早めに)
 
 すでに加入していて月払いにしている場合は、10月以降の残額分を9月中に清算してしまえば、GSTの節約になります。ただし、医療保険は会社によって10月以降の月払い分に対しても12.5%の税率を適用することを発表しているところもあるので、気になる場合は確認を。
 
【家関係】ちょっとした水漏れ、外壁掃除、樹木の剪定、ピンクバッツ(断熱材)、ペンキ塗りなど、家関係の小さな仕事はほとんど外税なので、これを機に一気に片付けてしまうという手があります。
 
 ご存知の方も多いでしょうが、GSTとは関係なく10月1日から郵便料金も一斉に値上がりします。日本に何か送る予定があったらぜひ9月中に。国内郵便も通常の50セントが60セントになります。こちらは郵便局で売っているキウイスタンプという金額の書いていない国内専用の切手をまとめ買いしておくことで、値上げを回避できます。
 
 1枚のキウイスタンプが10月からは60セントの価値になるので、100枚セットを50ドルで買っておけば10月から60ドルの価値を持ち、10ドルの節約になります。仕事上郵送が欠かせない場合やクリスマスカードをたくさん送る人にはお勧めです。(キウイスタンプはばら売りもあります)
 
 それ以外に文房具専門店などで買える切手代込みの封筒(Postage Includedなどと印刷してあるもの)をまとめ買いしておくのも値上げの先送りになります。封筒の大きさも大小あるので、領収証の送付、書類の送付と使い分けることができます。
 
 景気の回復はゆっくりですが、各種値上げは待ったなし。小さい金額でも積もれば山となるので、これからの10日間でできることはやっておきましょう。

 

高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)

アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。

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