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第108回  生命保険料が25%の値上げ?!-生命保険編 

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このコラムの中でも正直、あまりアクセス数が多くないのが生命保険編です。
「関係ない」と思う方が多いのだと思います。若かったり独身だったら、生命保険と言われてもピンと来ないでしょう。
 
 しかし、所帯をもち、子供がいて、住宅ローンもある、となると話は違ってきます。
「自分に万が一のことがあったら?」
「パートナーに先立たれたら?」
「子供の養育費は?」
「ローンの返済は?」
「NZに残るか帰国するか?」
と、たくさんの「?」「?」「?」「?」が出てきてきます。その答え、もしくはゆっくり考える時間を提供してくれるのが、生命保険です。
 
 その生命保険料が最悪25%値上がりするかもしれないという話が出ているので、取り上げてみます。先月のニュージーランド・ヘラルド紙の記事にもなったので、ご記憶の方もいるでしょう。これは政府が今年の7月1日以降、生命保険への課税方法を変更することに基づいています。
 
 課税の内容が2つに分かれていたり、保険会社の法人税率が適用される部分もあったりで、一律何%とは言えませんが、報道にもあるように、保険会社がこの分の負担を保険料を調整して加入者に転嫁してくる、つまり保険料の値上げにでることは十分に考えられます。それで「最悪25%」という数字が出てきたようです。
 
 業界にいても「何%の値上げになるのか」は全く見えていませんし、保険会社の対応にもばらつきが出るでしょう。一つだけはっきりしているのは、6月30日までに加入していれば現行の保険料、7月1日以降は新しい保険料が適用されることです。
 
 同じ保険金を受け取るためであれば、払い込む保険料は少ないに越したことはありません。そうなると、生命保険のご加入を検討している場合、「ぜひお早めに!」ということになります。
 
 今回の税制変更は5年間の移行期間が設けられており、保険のタイプによってはこの移行期間を延長することもできます。つまり税制が変っても、現行の保険料で契約を続けることができるのです。この件は次回、詳しくお話します。今回のところは、
「生命保険の加入をご検討されている場合は、ぜひお急ぎ下さい。」
ということをお伝えしておきます。

 

高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)

アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。

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