キウイセーバーの連載も5回目になりました。最初のキウイセーバー・クイズで赤点だった方もかなり詳しくなってきたのではないでしょうか。ここはぜひ、キウイセーバー通になってください。
 
　前回は「キウイセーバーはとにかくお得です」という話でした。1人で積み立てる預金と違って、勤務先も国も一緒に積み立ててくれるので（自営業者や無職なら国のみ）、貯まるスピードが最大3倍になるわけです。元本3倍が保証されているのなら、どんなに投資手段を駆使してハイリターンを狙ってもかなわないでしょう。
 
「自分がキウイセーバーを始めたら、65歳までにいくら貯まるんだろう？」
と思ったら、ぜひ下のリンクに行ってみてください。
http://www.sorted.org.nz/calculators/kiwisaver-quick-calc/
キウイセーバー計算機です。
 
　情報を打ち込んで実際に計算してみます。
まず、
Employment status（雇用状況）は、
Employed（雇用）、Self employed（自営）、Not employed（無職）から選択します。
 
Age（年齢）はご自分でどうぞ。
 
勤め人だたったら、
If employed（雇用されていたら）に進んで下さい。
 
Annual salary or wages (before tax)（手取りではなく税引前の年収）を打ち込み、
Frequency of pay（積み立て期間）は、
Weekly（週ごと）、Fortnightly（2週間ごと） Monthly（月ごと）から選択します。
 
Employer KiwiSaver contribution（雇用主のキウイセーバーへ負担）は、
Don’t know（不明）、 2%、 4%から選択します。実際のところ企業は最低2%の負担を義務付けられているので、2%としておいて下さい。
 
勤め人だたったらこれで終わりです。下のオレンジのCalculateをクリックして下さい。
 
自営業者か無職だったら、
If self-employed/not employedに進んで下さい。
 
Your estimated total annual before-tax earnings（税引前推定年収）を打ち込み、
Contribution amount（積立額）も入れて下さい。
Frequency（積み立て期間）は上の雇用者の欄と同様ですが、annually（年一括）という選択もできます。
Inflation adjust contributions?（積立額を物価スライド制にしますか？）という質問ですが、ずっと固定するならNo、物価に合わせて少しずつ引き上げていくならYesです。当然ですがYesなら受取額が大きくなります。
 
　そして、Calculateをクリック！さぁ、いくらになりましたか？
 
　仮に「勤め人」「40歳」「年収5万ドル」「週ごとの支払い」「企業負担2%」（自己負担も）として計算してみましょう。個人、企業、国の毎週の積立は各19ドルで、個人が19ドル拠出するだけで毎週57ドルずつ積み立てられていきます。
 
　この例の場合、65歳での受取額は19万2,645ドルになり、個人負担を4%にすれば26万2,672ドルです。かなりまとまった金額になるのがおわかりかと思います。
 
（Tax creditと呼ばれる国の拠出分は7月1日に支払われるので、6月現在で計算すると、どの計算式でも数ドルから数十ドルと出ますが、年間では1040ドルまで支払われますのでご心配なく）
 
　次回は久々に保険の話でもします。キウイセーバーの話はまだ続きますのでお楽しみに。