「夏の盗難にご注意-家財保険編」を書いてから、早くも1年が経ってしまいました。再び夏の到来です。夏はバーベキューに行楽に旅行にと楽しい季節ですが、ニュージーランドでは空き巣の季節でもあります。
早くもお客様や業界筋から物騒な話が舞い込んできていますので(こんなことで季節感を感じるのも解せない話ですが)、皆さまもご注意下さい。実際の被害からの教訓として、いくつか自衛策を挙げてみましょう。これで本当に自衛になるかどうかは運次第ですが、少しでもスキを見せないようにすることは大切だと思います。
(1)行動パターンを読まれないようにする
空き巣で多いのは、「ほんのちょっと出かけたすきに」という被害です。買い物や子供の習い事の送迎など2、3時間家を空けた間に被害に遭ってしまうケースがけっこうあります。この場合、事前に行動パターンを読まれていた可能性が高く、「水曜日は6時まで帰って来ない」となれば、かなり大胆な犯行に出られるというわけです。
ですから、たまには電気やテレビをつけっ放しにして出かけてみたり、子供の習い事の後に買い物をする週としない週に分け帰宅時間をずらすなどして、できる限り行動パターンを読まれないようするのも一案でしょう。
実際にあった話ですが、レミュエラ在住の夫婦は大の競馬好きで、レースがあるたびに出かけていました。ある日、家の前に大きな引越業者のトラックがやってきて半日がかりで荷物を運び出していました。お分かりかと思いますが、彼らこそ泥棒だったのです。ご近所はてっきり引越だと思い、たくさんの目撃者がいながら誰も不審に思わなかったそうです。
これなども完全に行動パターンを読まれていたケースで、犯人も業者風トラック、ユニフォームに見える揃いのTシャツと周到な準備で根こそぎ持って行ってしまったそうです。黙って引越していってしまうことが不思議に思われないところをみると、ほとんど近所付き合いがなかったとみえます。
極端な例かもしれませんが、不在時間がはっきりしている場合、これぐらい大がかりな犯罪も起きうるという一例ですので、ぜひ頭の片隅に留めておいて下さい。夫婦共働きで2人とも1日中留守という場合は行動パターンをずらしようがないので、目立つように防犯アラームを設置し、自衛していることを明確にするのが一番かと思います。警備会社と契約しなくても不法侵入された場合に大きな音で警報が鳴るタイプであれば比較的安く設置できます。やはり普段から、気軽に声を掛け合える近所づきあいをしておくことも大事かと思います。(次回へつづく
高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)
アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。
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