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第32回  一番安くても大丈夫?-医療保険編 

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大変ごぶさたしていました。みなさま、いかがお過ごしでしたか?ホリデームードも一掃され、お子さんがいらっしゃる方は学校も始まって、なにもかも元通りですね。こちらも、夏の訪れとともに増えていた、
「実は車で事故ってしまって!」
「オフィスに泥棒が入って!」
という一報が減り、ほっとしています。特に旅先で事故に遭われてしまった方、ご愁傷さまです。そうは言っても事故や事件は1年365日、いつでも起きうるものなのでお互い注意は怠れませんね。
 
 今日は保険に入っていない方はもちろん、すでに入っている方にも、ぜひとも聞いていただきたい内容です。よく医療保険のお問い合わせを受けると、
「今のところ健康なので一番安い保険を探してるんですが、何がいいですか?」
「いざとなったら日本へ帰るので、安い保険で何かお勧めは?」
と聞かれます。どうせだったら安いものを、というのは人情ですから、こういう質問が出るのはよくわかります。
 
 ここで直接お答えする前に、こちらから一つ質問させてください。
「パソコンや携帯電話、車を買う時、中身も見ないで“一番安い”のを買いますか?」
例えば携帯だったら、
「ネットもしたいし、カメラも付いてないと。」
という機能重視派もいれば、
「電話なんだから話ができればいい。」
という価格重視派もいるでしょう。それでも、
「こんなに大きいのは格好悪いから一回り小さいのにしよう。」
となると、当然ながら一番安いモデルではないはずです。
 
目に見えて、実際に使うものであれば、値段と商品を見比べて、
「この値段でこれだけの機能なら安い。(もしくは、高い)」
と選ぶはずで、
「あまり乗らないから一番安い車をください。」
と車を買いに行く人はほとんどいないと思います。
 
 保険も金融商品という一商品なので同じことです。ただ、目に見えて毎日使うものではないので、実感がわかないのでしょう。しかし、いざ使おうと思ったら、
「これは保険の対象外」
などと言われてしまったら、なんのために入っているのかわからなくなりそうです。
 
 そのためにも面倒でも、保険は保障内容を良く確かめてからご加入下さい。次回は医療保険の簡単な比較をしてみます。


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 このコラムでは、みなさまからの保険に関するご質問を受け付けております。関心の高い内容に随時お答えしていきますので、お気軽にこちら⇒ hoken@xtra.co.nz までご質問をお送りください。(お送りいただく場合は、タイトルを「NZ大好き:質問コーナー」として下さい)

高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)

アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。

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