ニュージーランドは無保険でも運転できる国ですが、何かあった時は、加害者になっても被害者になっても高くつくか、かなり気を揉むことになりそうです。(その辺は連載で書いていますので、ご興味のある方はバックナンバーをどうぞ)
「じゃ、自動車保険に入るか」となった場合、保険会社に言われた保険料を、内心「高いな~」と思いながら払う前に、ちょっと待った! ひょっとして、国際免許で運転していませんか? ほとんどの保険会社は国際免許の保険料をかなり割り増しにしています(加入を受け付けないところもあります)。いくら運転暦が長くても、国際免許ではNZでの運転暦がゼロとみなされ、リスクの高い加入者として扱われてしまうのです。
保険金を請求する場合でも、国際免許は免責と呼ばれる自己負担金が最初から高く設定されています。いずれも免許さえ書き換えていれば、払わなくてもいいものなのでもったいない話です。ですから、ここでの運転に慣れてきたら、さっさとNZ免許を取ったらいいと思います。
コストは筆記と実技合わせて約150ドルです。お近くのAAで予約なしで筆記試験が受けられ、筆記に受かるとその場で実技の予約ができます。筆記は本屋で「ロードコード」という教則本を買って(周りで持っている人がいたら借りてもいいでしょう)、過去の出題例をやっておけば大丈夫です。
英語に自信がない方は、筆記、実技ともに通訳代わりに友人やパートナーを連れて行けるようなので、言葉の壁もクリアできるでしょう。(詳しくはお近くのAAにお問い合わせ下さい)NZ免許は身分証明書代わりにもなり、若い方だとお酒を買うのにパスポートを持ち歩く必要もなくなります。おまけに保険料も安くなれば一石二鳥!
NZ免許で総合保険(相手の車も自分の車もカバーするフルカバー保険)に入って1年間保険金請求がなければ、翌年からは割引が適用されます。日本で言う、無事故割引です。(当て逃げなど自分に過失がないものは請求しても割引には影響しません)せっかく安全運転をしていても、国際免許のままでは何年経っても割引の対象になりませんので、これももったいない話です。
割引率(等級)は保険会社を変わっても引き継げますので、定住されている方でしたら特にお得です。NZに来る前に適用されていた割引率を英語で証明できるものがあれば(英語の割引率証明書など)それも引き継げますので、英語圏の国からいらした方は取り寄せてみるのも一案です。
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高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)
アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。
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