最強のオールブラックスとして知られるサー・コリン・ミーズが81歳で亡くなった。
サー・コリンは、オールブラックスで15年間活躍し、引退後もコーチ、管理役としてラグビー界に影響を与え続けてきた。彼は昨年8月にすい臓がんの宣告を受けていた。
巨体で、ごつごつした骨太い顎を持つ彼は「パインツリー」のニックネームで親しまれた。スポーツ選手としてのピーク時を支えたその鍛えられた体は、ジムでのトレーニングによってではなく、牧場で羊を追って走り回ることで培われたと言われる。
ミーズは1957年から71年にかけて、オールブラックスの要となった選手で、55のテストマッチに出場し、133試合をオールブラックスとして戦った。近年の選手たちは、より多くのテストマッチに出場するが、15年の長きにわたりトップレベルの選手であり続けたプレイヤーは他にいない。
フィールドの外では優しくシャイな彼だが、試合となると天使のようにというわけにはいかない、と本人も認めている。腕を骨折したままプレイし続けたエピソードは有名。1967年には、試合中に退場を申し渡された40年間で最初の選手となった。
ビル・イングリッシュ首相も「ニュージーランドにとって悲しい日となった」とその死を嘆くコメントを発表した。