オールブラックスのキャプテン、リッチー・マッコウがラグビーからの引退を正式に公表した。34歳のマッコウが、ワールドカップ終了後引退するのはすでに周知のことであり、彼も秘密にはしていなかった。
彼は引退発表で、以下のように語っている。
「心の奥深いところでは、絶対に終わりとは考えたくありませんでした。ワールドカップの年にあまり感情的になりたくなかったからです。これをやるのも最後、あれをやるのも最後、といろいろ考えだすことが心配だったのです。ワールドカップを前にして思ったことは、試合が終わってニュージーランドに帰国する時の気分は、何にもまして幸福でいるか、例えようもなく絶望しているかのどちらかで、その中間はありえない、ということでした。オールブラックスのキャプテンとして、直面することには正しく向かっていけるようにしたかった。もう辞めるという中途半端な気持ちで向き合いたくはありませんでした」
マッコウは、2001年20歳の時ダブリンでのアイルランド戦でデビューして以来、148のテストマッチに出場。2006年にタナ・ウマガの後を継ぎキャプテンに就任。2度のワールドカップ優勝、7回のトライ・ネイション・ラグビーチャンピオンシップタイトル、8回のブレディスローカップを獲得した。
引退後は、クライストチャーチで商業用のヘリコプターパイロットとしてキャリア築きたいとのこと。