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未払い罰金で車両差し押さえ制度を拡大へ NZ政府

ニュージーランド政府は、裁判所が科した未払い罰金(court fines)を滞納した人々の車を差し押さえる試験制度を、恒久的な制度にし、規模を4倍に拡大することを発表しました。

この制度のトライアル期間(7月〜10月6日)では、累計 67,536 台 の車両番号をスキャンし、 982人 の未払い罰金所有者を特定。うち 115台 が差し押さえ、45台 が車両のクランプ(動かせないような固定)を受けました。

差し押さえられた車のうち 16台 がすでに競売にかけられ、さらに 52台 も今後販売される見込みです。

拡大後は、執行官(bailiffs)が使用するナンバープレートスキャナの数を現行の 10台 から最低 39台 に増やす計画です。

ジャスティス大臣ポール・ゴールドスミスは、罰金回収の新しい手段としてこの制度を評価。「被害者を最優先し、正当に回収すべきものを確実に受け取れるようにする」と述べています。

ただし、低所得層への影響を懸念する声もあり、車を失うことで通勤・就業に支障が出る可能性を指摘する批判もあります。