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失くしたカメラ4年後に持ち主に戻る

オークランドのフォトグラファー、アリー・レイズさんは、祖母の形見のペンタックス35mmオートフォーカスを大切に使っていたが、4年前にパーティーに行ったときこれを借りたパートナーがどこかで失くしてしまった。

12歳の時にもらったこのカメラは、現在のフォトグラファーというキャリアにアリーさんを導いた大切なもので、当時妊娠していた彼女は深く失望したが、最終的にはあきらめた。

しかし、4年前のパーティの翌日、後片付けをしていたグラント・ストーンさんによって、このカメラは発見されていた。

「誰かが名乗り出ると思っていましたが、誰も尋ねてきませんでした。持ち主を探すには、フィルムを現像するしかないと思ったのですが、それっきり戸棚にしまい込み忘れていました」とストーンさん。

最近になってふと思い出したストーンさんは、写真を現像してみた。そこには持ち主とおぼしき女性の姿が映っていた。

「鏡に向かって自身を撮っている女性の写真でしたが、彼女は妊娠していました。これは持ち主に返さなくては、と思ったのです」

ソーシャルメディアでこの写真を投稿し、写真の人物を探したところ、アリーさんを知っている人が彼にコンタクトしてきた。

思い出のカメラが手元に戻ってきてアリーさんは大いに感激し、また妊娠中の当時の自分の姿をみてほとんど泣き出してしまった。

ストーンさんも大喜びしている彼女を見て満足したが、「長い時間がたってしまった。もっと早くこうすればよかった」と後悔の気持ちも。

アリーさんは、かつてこのカメラで幼い孫たちを撮った祖母のように、今は3歳になった子供を撮るのを楽しみにしている。「でももう二度とパートナーにはカメラを貸しません」とのこと。