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オークランド大洪水 ノースショアの高齢者と住宅管理会社

ノースショア、ミルフォードのAlma Court Villageに住むステファニーさん(77歳)は、激しく降り続ける雨にいち早く危険を感じ、住宅管理の契約会社Haumaru Housingに連絡を取った。この辺りは昨年3月の豪雨の際も被害を受けていたからだ。

彼女の家の裏にある敷地の暗渠から水が溢れ始めたのを見て電話したステファニーさんは語る。

「私は管理会社に『今すぐ対応が必要よ』と伝えたのに、彼らがよこしたのは水道の配管工です。この人は溢れ始めた水を見て、『これは危険だ。私たちが何かできるレベルではありません』と言いました」

ステファニーさんは再度管理会社に電話した。「『水が押し寄せてくるのよ。助けて』と言ったところ、返ってきた返事は『ベッドの上に上がってください』というものでした」

その時点で、前庭は水で覆われ、あたかも湖のようだったという。「数分のうちに、水は足首までやってきて、胸のあたりまでの高さになりました」とステファニーさん。

「逃げなくては」と感じたステファニーさんは、トラックパンツとTシャツの姿のままバッグとジャケットを持って家を飛び出した。

小さなステファニーさんは水に押し流されそうになりながら、3人の男性に支えられて避難した。

彼女はもっと早い時点での避難誘導が必要だったと主張している。

これに対して、Haumaru Housing側は、危険な事態が迫っていることが明白になった時点で、緊急サービスに連絡をして、テナントの安否を最優先するよう伝えた、と発表。

「私たちは今、コールログを検証して彼女との会話を調査していますが、適切な対応を取ったと確信しています。Alma Courtの災害は予期せぬ酷いものでしたが、弊社のチームは可及的速やかに対応しています。Alma Courtから避難した6人のテナントには、引き続きサポートサービスを提供しケアを継続します」というのがHaumaru Housingからのステートメントである。