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MIQの空き待ち 自宅での隔離望む声

オーストラリアのクィーンズランドから帰国できずにいるニュージーランド人のある女性。予約の取れないMIQではなく、自宅での隔離を政府に望んでいる。

キャロリン・サリズブリーさんは71歳。オーストラリアとの隔離なしの行き来が可能だった7月に、クィーンズランドの息子に会うために渡豪した。

「7月23日に出発しましたが、到着してみると、ニュージーランドとオーストラリア間のバブルが今後8週間閉じられると知らされました。そのまま2、3日おいてニュージーランドにとんぼ返りするか、8週間待つかの選択に迫られ、『よし、8週間待とう』と決めました」

彼女はワクチンも2回接種済みで、2週間自宅にいることもいとわない。政府は自宅隔離システムは、現在のところビジネス関係者のみを対象にしたサンプル導入に限定している。

「ビジネスだけなのは公平ではありません。私たちのような一人住まいの高齢者よりも、会社勤務の出張者を信頼するというのでしょうか」

さらに悪いことには、彼女は年金も失うばかりか、罰金の支払いも生じてくる可能性がある。

法律では、海外にいる間年金は、30週で帰国する前提で最初の26週間は通常通り支給される。

「渡豪にリスクがあることは承知していましたが、こんな事態になるとは想像もしていませんでした」

先週のMIQ抽選では、3,800室に対し応募者は2万5,000人に上った。