ニュージーランドの留学や移住、起業、旅行、就職など総合情報サイト

緊急住宅の基準を厳格化、ホームレス増加の懸念

ニュージーランドでは、緊急住宅(Emergency Housing)への入居がますます困難になっており、ホームレスの増加が懸念されています。政府が緊急住宅の基準を厳格化したことにより、多くの人が支援を受けられず、車や病院の待合室、公園などで寝泊まりするケースが増えていると支援団体は指摘しています。

昨年、政府は緊急住宅の利用世帯を75%削減する目標を5年早く達成したと発表。しかし、申請者には厳しい審査が課され、支援を受けるには「自己責任での困窮でないこと」や「過去に住宅費を支払った実績」などの条件を満たす必要があります。その結果、多くの人が申請を諦める状況に追い込まれていると専門家は警鐘を鳴らしています。

政府は、緊急住宅は「最後の手段」であり、他の支援策も用意されていると主張していますが、現場の支援者らは「支援を求めても拒否されることが増えている」と批判しています。野党も「ホームレスの増加は政府の政策の直接的な結果だ」と指摘し、実態の把握と対応を求めています。