P&O社の運営するオーストラリアのクルーズ船パシフィック・アドベンチャーは、「キウィ アドベンチャー」という13日間の船旅を航行中で、シドニーを出発しニュージーランドの各都市に立ち寄る予定となっていた。
しかしながら、バイオセキュリティ・ニュージーランドは、船体に付着している生物種が危険なレベルに達していることを危惧し、同船の上陸を禁じた。
P&Oは、当初ベイオブプレンティ沖で船体を洗浄する予定だったが、悪天候の影響で水中での作業ができなかった。
海外から入港する国際クルーズ船の付着生物は、90パーセントが外来のものであり、ニュージーランド固有の海洋生物と生態の安全を脅かす。
P&Oは、ニュージーランドの代わりにタスマニアに進路を進めており、また約2800人の乗客に対し、航行ルートの変更に対する賠償金を申し出ている。