輸送事故調査委員会(TAIC)は、2015年11月21日に観光地としても有名なFox氷河のヘリコプター遊覧飛行ツアー中、ヘリコプターが氷河へ墜落し、パイロット及び乗客6名全員が死亡した事故についての調査結果を発表した。
その発表内容によると、機械的な故障が要因とは考えにくいこと、そして事故で死亡したパイロットが十分訓練されておらず、ヘリコプター運行中に地形の高さを誤って判断した可能性が高いこと、そして運行中の航空機の総重量がほぼ確実に最大許容重量を超えていたこと、そして事故当時の気象条件が民間航空規則で要求される最低基準を下回っていた可能性が特に高いことも分かった。
TAICでは、ツアー催行会社Alpine Adventuresのトレーニングシステム及びオペレーション管理の問題点のみならず、民間航空局CAAは事故前に催行会社のトレーニングシステムや管理監督に対し不適合を特定済みだったのにも関わらず‘、ヘリコプターの運行の継続を許可していたことについても批判した。