障害者の娘を献身的に支え続けた結果、殺人を犯してしまった母親に対し、Blenheim高裁では4年の懲役を言い渡した。判決が下されたのは昨年12月16日だが、母親の心情や状況を考慮し氏名の公表が今となった。
犯罪を犯してしまったDonella Knoxはシングルマザーとして障害者の娘Rubyさんによる暴力的な感情の爆発、24時間体制での世話、貧困・・・そんな生活を20年間続けた末の殺人だった。娘は6歳の頃に深刻な自閉症スペクトラム障害と診断された。しゃべる事が出来ず暴力で母親を攻撃し続ける。
その後も娘の行動や状況が母親の精神を追い詰められていく。昨年2月以降は痛みに苦しむ娘を緊急病院へ頻繁に連れて行き、その数は5月までに10回。
殺人を犯したその日、母親は病院から娘の治療に関する手紙を読み、これ以上治せないと理解した。それが殺人を起こす引き金になったようだ。母親は薬リスペリドンで落ち着かせたあと、娘の顔を息絶えるまで両手で覆い殺人を犯した。その後母親は警察署へ出頭し、全て自供した。