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第308回 子供の将来のために月30ドル使うなら

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子供の将来のために月30ドル使うなら

「家計をやりくりしてでも、子供の将来ために何かしてあげたい」と思っている親御さんは大勢いると思います。大きな負担にならず、ずっと続けるとなると月20~30ドル、きょうだい2人で月40~60ドルぐらいならなんとか捻出できそうだとなったら、皆さんはなにをしますか?

【貯金なら】
ぱっと思いつくのは貯金でしょう。銀行によっては子供用口座を用意しているので、口座を開かせて節約と貯蓄の大切さを教え、金利がついたらお金を使わないでいることで得られる代償を子供にも見せ、一生懸命貯めていけば毎月のおこづかいでは買えないような高価なゲームや自転車も買えることを実感させることができるでしょう。

【キウイセーバーなら】
「子供のためにキウイセーバーを始めた」という人は多いです。貯蓄の癖をつけさせ、将来のために積み立てさせ、それに1000ドルのボーナスももらえるし、良いことづくめというわけです。
しかし、忘れてはならないのが口座管理料です。月30ドルぐらいの積立額だと、金利などの運用益よりも口座管理料の方が高くつく可能性が高く、せっかくの積立額からの持ち出しになるかもしれません。積立てを休止したら、1000ドルのボーナスや積立額から口座管理料が引かれていきます。また、キウイセーバーは帰国でもしない限り解約ができず、家を購入する以外65歳まで引き出すこともできません。

【医療保険なら】
 私なら月30ドルまで負担できるのであれば、医療保険の加入をお勧めします。親が加入していることが条件ですが、月10~30ドルで加入できます。0~21歳まで均一保険料なので大人のように年齢によって保険料が上がらず、大人と同等の保障であることが魅力です。保険屋ですから保険の加入を勧めるのは当たり前のように思われるかもしれませんが、これには理由があります。

【できるだけ早いご加入を勧める医療保険】
 子供でも大人でも既往症が全くない状態で加入すれば、加入後に発症した病気は全て保険の対象になるので、何の病気もないうちにできるだけ早いご加入をお勧めします。アトピーや喘息などの症状で専門医にかかっても、成人してガンなど深刻な病気になっても、ガンを対象にする保険であれば加入を続けている限り保険でカバーされます。月々10~30ドルで大人になってからも有効な安心感を手に入れておけるのであれば、お子さんの将来に役立つことでしょう。

【18歳未満にはお勧めしないキウイセーバー】
 私はキウイセーバーも取り扱っていますが、18歳未満のお子さんの加入はお勧めしていません。キウイセーバーの場合、18歳以上なら積立額に対して国から年間最大$521.43ドルまでのタックスクレジットが毎年もらえ、1回だけのボーナスどころではない妙味になります。しかし、18歳未満にはこの特典がないので、貯蓄の大切さを教えるためだけであれば、口座管理料がなく、引き出しも自由な銀行預金の方がいいでしょう。

高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)

アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。

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