【体重の話は余計なお世話？】
　タイトルを見て、
ドキッとした人
「いやー、実は。」と頭を掻く人
「余計なお世話」とそっぽを向く人
「太った？いや全然変わってません。」と言い切れる人
と、みなさんいろいろだと思います。保険屋に体重の話をされるなんて、余計なお世話かもしれませんが、職業上私は多くの日本人の皆さんの体重を知っています。医療保険や生命保険のお申し込みには、「身長」「体重」を書く欄が必ずあるからです。
 
【ちょっと太ったかな？】
　保険のお申し込みの際には「過去12ヵ月以内に急激な体重の増減がありましたか？」という質問がある場合がありますが、これに該当する日本人はまずいません。皆さん、体重のコントロールにはやはり気をつけているようです。しかし、仕事を終えての私的な雑談や知り合いとの話になると、話は別です。
「NZに来てからちょっと太ったかな？」
という話はそこそこあります。
 
【体重増加の原因は？】
　ちょっとでも太ってきているとしたら、どんな理由があるのでしょう？30代以降の場合、「加齢」は大きな原因になります。これはNZで暮らしていても日本で暮らしていても同じことですが、代謝の低下で知らず知らずのうちにむくみが生じ、それが体重の増加を招いてしまうのです。けれど日本だったら、出勤や買い物で駅やスーパーまで歩いたり、駅の構内や店内に階段があったりと、特に運動をしていなくても歩く機会が多いものです。それがウォーキング同様に代謝を促している利点はあります。
 
【歩かないことによる運動不足】
　それに比べてNZの生活はどうでしょう。出かけるときは家から目的地までドアツードア。「出勤、買い物、外食、子供の送り迎えや習い事、外出といえば全て車」という方が普通ではないでしょうか？よほど意識して歩かない限り、室内、社内、店内以外とインドア以外、ほとんど歩くことがないという人も珍しくないでしょう。これでは年齢とともに運動不足のツケが出てきて、太るペースが速まる恐れがあります。歩くことは生活の一部としてでも運動としてでも、とても重要なのです。
 
【カロリーの高い、量が多めの食べ物】
　車社会で運動不足になりやすいのに加え、NZではカロリーの高い、量が多めの食べ物にも事欠きません。来たばかりの頃はいちいちびっくりしていた、ケーキやマフィンの大きさや甘さ、テイクアウェイの量の多さ、フィッシュ＆チップスの油っぽさ、ビールのジョッキの大きさ、スーパーで買うワインの安さに、すっかり慣れていませんか？外食しても1人分の量が多いと感じなくなっていませんか？
 
【NZの女性の平均体重は72kg以上、男性は80kg以上】
　NZの女性の平均体重は72kg以上、男性は80kg以上です。つまり、1人分の食事の量がこういう体重の人たちのお腹を満たすものであることは十分考えられるでしょう。体重がこれを大きく下回る多くの日本人は食べ過ぎてしまう可能性があるので、注意が必要です。「でも、うちは家で食べているし、料理も日本食だし」という人も多いです。しかし、「日本ではケーキなんて焼いたことがなかった」という人があっという間にケーキ名人になって、「家でよく焼く」という話もよくあります。これも要注意でしょう。
 
【肥満は現代病】
　肥満は現代病と言われて久しいですが、肥満まで行かなくても太りすぎはその予備軍です。この秋は「加齢」「運動不足」「食べすぎ」を少し頭のすみに置きながら、食欲の秋を過ごしてみてはいかがでしょう？今はイースターを前にホットクロスバンやイースターチョコが出回る時期でもあります。休み中は飲んだり食べたりの機会も多いでしょう。お互い気をつけましょう。