【キーウィは平均9万ドル】
　先日参加したセミナーによると、キーウィの生命保険の平均加入額は9万ドルだそうです。これがオーストラリアだと平均24万ドルです。物価や住宅価格の違い（＝住宅ローン残高の違い）を考慮しても、ずい分開きがあります。セミナーではオーストラリア人の方が生命保険の重要性に対する理解があり、保険料の負担を厭わないという説明でした。
 
【日本人は平均35万ドル】
　では日本人の場合はどうでしょう？生活保険文化センターの平成24年度調査によると、平均で2,762万円でした。１NZドルを80円換算としたら35万ドルで、オーストラリアどころではありません。物価や所得の違いを考えても、日本人はさらに生命保険の重要性を理解しているからこそ、これだけの加入額を設定しているのではないでしょうか。
 
【日本人の理解度は抜群】
　確かに生命保険のお問い合わせで話をうかがっていると、日本人の生命保険への理解度は抜群です。若いときから加入している人も多く、子供がいない共働き夫婦や独身者でも加入している人が相当数います。
「日本のは解約してしまったので、こちらで入り直したい」
「子供がいるので生命保険がないと不安」
「その保険金で、この保険料は安い！」
と言った具合に、『生命保険とはなにか』という話からではなく、「保険金を○○万ドルにしたら月々の保険料はいくら？」という具体的な話から始まる場合も多いです。
 
【キーウィが生命保険に入る理由】
　キーウィが生命保険に入る最大の理由は住宅ローンのためです。逆に言えば、家を買って住宅ローンを組むまでは、結婚していても子供がいても、生命保険には入らない人が多い、ということです。
「家を買うより先に一家の稼ぎ手に万が一のことがあったら、残された家族は？」
とも思うのですが、その辺は日本人ほど重視しないようです。
 
【残された家族はどうなる？】
　キーウィの場合は自営業が多く、自営業者の生命保険加入率は高いです。事業のために借金をしていたり、未回収の売上金があることが多いので、住宅ローン同様に万が一のときの返済のために加入するのです。ここでも、
「借金は返せても、残された家族はどうなる？」
と思ってしまうのですが、その辺は
「再婚で乗り切ってくれ！」
ということらしく、国際結婚した日本人の奥さんで不安になる人がいるのもわかります。この辺のズレは国民性の違いによるところが大きいようです。
 
この話は前にもコラムにしています。
第66回　生命保険－キーウィの場合
http://www.nzdaisuki.com/column_insurance/detail.php?issue=66
 
【NZ在住の日本人の加入額は？】
　ここまできたら、NZ在住の日本人の加入額も知りたくなるでしょう。営業中にも、
「みなさん、いくらぐらい入ってますか？」
というのはよく聞かれる質問です。これは営業秘密なのでそう簡単にはお教えできないのですが、コラムを読んでくださる皆さんにだけは特別にお教えしましょう！
 
　ただし、今回はもう長くなってしまったので次回に。