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第41回  第2回車の盗難の実態 

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前回に続いて、もう少し車の盗難の話をしてみましょう。先週末の「ウィークエンド・ヘラルド」の一面でも取り上げられていたように、ニュージーランドは15分に1台の割合で車が盗まれています。日本人の感覚からすれば、恐るべき“車泥棒天国”ですが、これが現実です。
 
 盗まれた車がどうなるかは前回お話した通りですが、見つかる確率はせいぜい2台に1台。見つかってもデコボコになっていたり、放火されていたりは、本当に良くある話です。
 しかし、こんな話もあると知ってびっくリしました(下行)。まるで宝くじに当たるような話です。
http://www.nzdaisuki.com/news/news.php?id=2461
 
 車が盗まれてしまったらどうするか?当然ですが、速やかに通報して下さい。ただし、警察からは盗難車が発見されるまで連絡はないものと思ってください。車両盗難は捜査対象としては決して優先順位の高い犯罪ではありませんが、やはりここは警察を頼るしかありません。
 
 速やかに、というのは重要です。実際にあった話ですが、長期の海外出張から戻った人が車が盗まれているのに気づいて通報したところ、車はすでに発見されていました。警察はナンバープレートから持ち主を割り出し、すぐに連絡をとりました。ところが本人は出国中、しかも運が悪いことに転居していたことをきちんと通知していなかったため、警察の連絡は以前の住所と電話番号に行ってしまい連絡がとれませんでした。
 
 その結果、せっかく発見された車は「持ち主不明」という扱いになり、発見から数週間、つまり本人が帰国する前に警察によって売却されてしまっていたのです。こんなことも起こりうるので、転居された場合は必ず郵便局かAAに出向いて車両登録の更新を行って下さい。
 
 自動車保険に盗難保険がついたタイプ(「サードパーティー」と呼ばれる対物賠償保険の盗難・火災特約付きか、「フルカバー」と呼ばれる総合保険)に入っていたら、保険会社にも必ず連絡してください。ただし、盗難に遭ったからといってすぐに保険金がおりるわけではなく、契約に定めてある一定期間(だいたい1ヶ月)を過ぎても発見されなかったときに保険金がおります。
 
 発見時に故障していたり、車体が傷ついていたりした場合、フルカバーであれば保険で修理できますが、サードパーティーの特約では盗難のみを対象とするため、修理費は自己負担となりますのでご注意下さい。
 
 また、保険会社への転居届けもお忘れなく。自動車保険はお住まいの地域によって細かく保険料が設定されているため、転居届けを出さずに保険金を請求しても保険対象にならないこともありますのでお気をつけください。
 

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高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)

アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。

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