2025年5月28日、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)は、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレート(OCR)を0.25%引き下げ、3.25%とすることを決定しました。これは市場の予想通りであり、6期連続の利下げとなります。
RBNZは、今回の利下げの理由として、過去の利下げ効果がまだ完全に現れていないことや、国際的な貿易摩擦の激化による不確実性の高まりを挙げています。関税措置や海外情勢がニュージーランド経済の回復を抑制し、中期的なインフレ圧力を弱めるとの見通しを示しました。
金融政策委員会(MPC)では、利下げに5票、据え置きに1票と、多数決で利下げが決定されました。RBNZは声明で、景気回復の足取りが鈍く、追加の金融緩和余地があることを示唆しており、さらなる利下げの可能性も視野に入れています。これにより、住宅ローン金利など民間銀行の金利も引き下げられ、景気下支えが期待されます。