MetService(気象サービス)の予報によると、8日朝にかけてニュージーランド南島内陸部では概ね快晴が期待され、皆既月食の観察には良好な条件となりそうです。一方で、ノースランド、ウェリントン、東海岸(ギズボーンやホークスベイなど)の地域では朝にかけて雲が残りやすく、観察の妨げとなる可能性があります。
月が地球の本影に入るのは午前3時30分頃、完全にかかって暗紅色に見える「皆既の瞬間」は午前5時30分頃からで、月は6時30分頃に沈む見込みです。スタードーム天文台のジョシュ・アオラキ氏は、「短くても一目見たいなら、午前6時頃が最もおすすめの時間帯」とアドバイスしています。
今回の皆既月食は、9月にニュージーランドから観察できる2つの天体ショーの皮切りです。この月食の後、9月22日に部分日食が予定されており、こちらも国内で観察できる貴重な機会となります。
ぜひ、この好条件の夜空を楽しんでください。望遠鏡や特別な装置は不要で、ただ西の空を見上げるだけで「赤い月」を目にするチャンスです!
