前回のコラムで『今年は特に「保険がわかる!」をテーマにしていきたいと思っています』と書きました。まずは身近な保険に関する疑問や誤解を解消するために、よくある質問をクイズにしてみました。ぜひ挑戦してみて下さい。何問正解できますか?
(回答の内容はあくまでも一般的な保険の例なので、必ずしも個々の保険に該当するとは限らないことを、あらかじめお断りしておきます)
質問1:30代の医療保険が高いのは、男性?女性?
女性です。女性は20代後半から50代前半にかけて婦人科系疾患のリスクが高まるため、それが保険料に反映されます。保険料が高いのは、病気にかかりやすいからです。
質問2:虫歯をカバーする医療保険ってある?
歯科治療のオプションをつければOKです。ただし、「加入後○ヶ月間は対象にならない」など条件が付く場合が多いので要確認です。
質問3:車を当て逃げされ修理に保険を使ったら、翌年の保険料は上がる?
保険加入期間、その間の保険請求の件数と総額によります。そのため、1回の請求で即値上げになるとは限りません。
質問4:不眠症で精神科から薬をもらっています。これだけで「生命保険に入れない」と聞いたのですが、ほんとうですか?
可能性はあります。一般的に精神疾患と判断される場合、加入できないか、程度に応じた割増保険料で加入できる場合があります。GPや担当医の診察記録で判断されます。
質問5:車のフルカバー保険に入っています。追突されたときに使うのは相手の保険?自分の保険?
まずは自分の保険会社に連絡を取り、自分の保険で修理します。修理費は保険会社が相手の保険会社(保険未加入の場合は相手本人)に請求します。
質問6:自分で住むかレントに出すかで住宅保険料って変わる?
変わります。所有者が住まない家は管理や注意が疎かになる傾向にあると判断されるため、賃貸に出したほうが保険料が上がります。しかし、保険料は賃貸業務の経費として計上できます。
質問7:最近どうも腰が痛いのですが、これはACC?それとも医療保険の対象?
腰痛の原因が特定できる場合、例えば「何月何日に、どこで、何をしたために、急性の腰痛が発症した」という場合にはACCの対象と考えられます。それがはっきりしない慢性的なものや原因を特定できない場合はACCの対象ではなく、医療保険の対象です。
質問8:医療保険にはガンがカバーされるものと、されないものがあるってほんとう?
ほんとうです。主なガン治療とは化学療法と放射線治療を指すので、保険料が安く設定されている医療保険にはこうした治療を含まないものもあります。よくご確認を。
質問9:車上荒らしで友達のノートパソコンも盗まれました。これって私の家財保険の対象?
本人の所有物以外は保険の対象になりません。ただし、ご友人が自宅敷地外も補償の対象になる家財保険に入っていれば、そちらで保険金を請求できます。
質問10:学生ビザを切り替えてワークビザが1年出たら、どの医療保険に入ればいい?
学生ビザ+ワークビザの期間が連続して730日間以上の場合には、NZ国民や永住者と同じ医療保険に加入できます。そうでない場合には、長期滞在者向けの医療保険です。
高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)
アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。
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