今回は「キウイセーバー・クイズ」の答えをみてみましょう。
(1)キウイセーバーとは何ですか?
答え:B. 任意の確定拠出年金
政府の積立預金でも、政府も負担する企業年金でもありません。
(2)キウイセーバーの対象者は?
答え:A. NZ国民と永住者のみ
これは働いている方には簡単だったでしょう。ワークビザは対象になりません。
(3)キウイセーバーに加入できる人は?
答え:C. 対象者なら仕事をしていても無職でも加入できる
(2)の対象者であれば仕事の有無を問いません。けっこう誤解されている点です。
(4)自分から加入する必要がありますか?
答え:A. 必要
働いていても自動的に加入できるものではありません。従業員が加入を決めた場合、企業による積立金拠出は法律で義務化されているので、企業の同意も必要ありません。加入は通常、たくさんあるプロバイダー経由で行われます。
(5) 自己負担がありますか?
答え:B. ある
働いている場合は政府と企業から、自営業や無職の場合は政府から積立金拠出を受けることができますが、いずれも自分で積み立てる必要があります。
(6) 何歳から入れますか?
答え:C. 0歳から65歳まで
これが正解だったら、あなたも立派なキウイセーバー通? 仕事の有無に関係なく加入できるので子どもでも入れるわけです。(ただし政府の積立金拠出は18歳以降)
(7) 何歳から給付が受けられますか?
答え:B. 65歳
これは一番簡単だったと思います。これを間違えた方はこれからの連載を良く読んでみてください。
(8) 自分で運用する必要がありますか?
答え:C. 自分で運用プランを選ぶかキウイセーバーのプロバイダー任せにできる
本来、企業任せではありません。この辺の質問になるとキウイセーバーがなにか漠然とでもわかっていないと、質問の意味がわからないかもしれませんね。これも連載の中で説明していきます。
(9) これまでの政府の年金との関係は?
答え:C. 違うもので、どちらも受給できる
ご安心ください。政府の年金とキウイセーバーは別物で両方とも65歳になったら受給できます。(キウイセーバーは加入者のみ)ただし、将来的にキウイセーバーが主体になるか一本化する可能性も考えられ、政府はキウイセーバーの推進に力を入れています。
(10)帰国することになったら解約できますか?
答え:C. できる
これも驚くほど誤解されている点です。65歳まで待つ必要もなく、NZを離れてから1年経ち戻る意思がなければ申請の上、解約できます。
答えがわかってナゾが解けた方、ますます混乱してしまった方、いろいろかと思いますが、次回から一つずつ細かい話をしていきます。
高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)
アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。
- Accelerate Consulting
- PO Box 87411, Meadowbank, Auckland 1742, New Zealand
- Tel : 09 578 0792
- Mobile : 021 968 968
- E-mail : takahashi@accelerateme.co.nz
- Website(日本語): www.hokennz.com
- Website(英語): www.accelerateme.co.nz
- A disclosure statement is available on request and free of charge.